郵便配達員の仕事は自分には合っていなかったみたいです。
当初はバイトの人間は普通郵便を配達するだけでよかったのですが、郵政民営化が進んで正社員とバイトが同じ内容の仕事をするようになりました。

書留を持たされるようになったんです。普通郵便を定時までに配達するだけでも大変だった僕にとって書留や代引きを配達することはまさに毎日が試練の連続でした。
ある日、僕は大失敗をしてしまいます。朝、特殊郵便課から受理する際に書留の数を読み間違えてしまうのです。
一通少ない状態で受理したことに気づいたのは朝のミーティングが終わった時点だったので、なくなった書留を局上司や課長と探し回りました。見つかるはずもありません。

元々書留はなかったのですから。結局その日は夜の11時まで局内に居ました。
翌朝になって出勤してみると、なくなった一通の書留が特殊郵便課から見つかったことを知らされました。
たしかに失敗をしたのは僕自身ですが、特殊郵便課からは何の謝りもありませんでした。それがきっかけで僕は局を辞めました。